仁川開港場近代建築展示館は日本によって建てられたもので、日本第十八銀行の仁川支店があった場所です。
日本の長崎に本店を置いた十八銀行は、長崎の商人たちが上海に輸入された英国の綿織物を輸入して韓国市場に再度輸出する仲介貿易により大きな利益を上げると、1890年に仁川支店を開設しました。
日本第十八銀行は、日本が韓国の金融界を支配する目的で計画され、建てられた心痛い過去の足跡が残っている場所でもあります。

仁川開港場近代建築展示館は開港以来の仁川の姿を展示する空間であり、貴重な資料を見ながら当時の仁川の姿がどうだったかを推測することができます。

仁川開港場近代建築展示館は、木造トラスに日本式瓦で寄棟屋根の形式で建てられており、異国情緒が漂っています。近代初期の建築物をはじめ、各租界地の風景と消失した近代建築物などを見ることができます。

近代文明の足跡がそのまま残っており、近現代史、近代建築学を専攻する大学生の必須コースの一つに数えられる仁川開港場近代建築展示館は、仁川駅1番出口からチャイナタウン方面に10分ほど歩いたところに位置しています。